ほんとにいたんだ [観]
群馬県立 自然史博物館 の
ブラキオザウルス
*
*
*
ここまで書いて
2009年の記事の下書き、
これ一つだけが
2020年の今までずっとそのままになっていた。
「ほんとにいたのかねぇ」
この巨大な骨の下で
同行した母が
私の横で
何度もなんども私に問いかけるように言うので
「骨が残ってるんだから、いたんでしょ」
(めんどくさいなぁ)
そんな感じで答えた。
そんな思い出。
そのあとは記事にするつもりでいたけど
なんだか色々あって
ずっと下書き置き場に置いてあった。
この数年後に母は
この恐竜とは比べ物にならないくらいな
小さな骨になってしまって。
途中でほっぽっといていたこの記事を見ると
あの時、
小さな子供みたいに私に
問いかけた母の顔を声を思い出して
なんだか切なくて 。
でも
記事を消去することもできなくて
そのまま。
今になってやっと
ふわっと風が吹いたように
記事を書く気になりました。
ほんとにいたんだよ
恐竜も
あなたも
生きてたんだよ
コメント 0